当会について

当会について

「親と子の会」は1985年にスタートし、東京、大阪を中心に全国各地で開催してきました。 約10年の活動の末、一時中断することになりました。 そして、2024年あらたに「CW Happiness Life コミュニティ 親と子の会」として活動をスタートしました。

当会の活動のきっかけと、これまでの歩みを紹介します。

活動の歩み

活動のきっかけは乳腺炎に悩むお母さん達

当会代表の伊東聖鎬が活動を始めたきっかけは、一人の助産師からのこんな相談でした。
「どんなに母乳マッサージをやっても治せない乳腺炎のお母さんがたくさんいて、どうしたらいいか行き詰っています。協力していただけますか! 」
その助産師は、桶谷式母乳マッサージの講師として、桶谷先生の代理で助産師に指導を行なう立場にある斉藤悦子さんでした。 伊東聖鎬は「親と子の会」を開催するさらに10年前より、医師、歯科医師、治療家等の医療者を対象に全国各地で指導を行なっており、斉藤さんはそのセミナーの受講者として参加していました。

そこで伊東聖鎬は、「授乳中のお母さんに協力するにあたり、お母さん達がどんな状況なのか知りたいので、コミュニケーションの場を作って欲しい」と依頼しました。 それが「親と子の会」の発足のきっかけとなりました。

お母さん達の現状を知る

マッサージをしても良くならず、病院で切開してもすぐに乳腺炎が再発し、赤ちゃんに授乳できないというお母さん。赤ちゃんが乳首を噛むのでちぎれそうなお母さん。 赤ちゃんが母乳を吸ってくれなくて、乳腺がすぐに詰まってしまうというお母さん。 定期的にマッサージをしても、乳腺炎を繰り返すというお母さん。
そんな悲惨な状態のお母さん達と、斉藤さんを始め数人の助産師が参加していました。

お母さん達はおっぱいをあげたり、赤ちゃんをあやしたりしながら、伊東の話を真剣に聞いていました。コミュニケーションする中で、お母さんの話を聞く場面になりました。話を聴いている途中、一人のお母さんの母乳が突然噴水のように飛び出したのです。赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれず、母乳の出が悪くなってきたと悩んでいるお母さんでした。そして、それまでおっぱいを嫌がっていた赤ちゃんが、おっぱいに吸いついたのです。そんなことが次々に起こっていきました。その場にいた助産師やお母さん達、そして伊東自身も思いがけない出来事に驚きました。そこで、何が起こったのかをお母さんや赤ちゃんの脳の情報を読み出しました。

そして読み出したことは、母乳マッサージのプロの助産師さえも初めて聞く、乳腺炎の原因でした。お母さん達は、夫との関係、舅、姑との関係、自分の親との関係、上の子との関係、社宅の人間関係等、様々なストレスを抱え、相談する相手もいないという不安な状況に置かれていました。そんなことが影響し、ついにはお母さんの血液が酸毒化したのです。母乳は血液からできています。ストレスや不安を抱えたお母さんの母乳は赤ちゃんにとって毒なのです。酸毒化した母乳を飲み続けていると、赤ちゃんにとってさまざまな問題が発生します。そんな状態になると、赤ちゃんの唾液から酵素が出て、乳腺を閉じさせるのです。乳腺炎は赤ちゃんの自己防御の結果だったのです。

そして、親身になって話を聞いてもらうことで安心したお母さんに変化が起こり、それまで閉じていた乳腺が開き、母乳の質も変化したのでしょう。それを見逃さない赤ちゃんはおっぱいに吸いついたのです。

不安を抱えたお母さん達のために活動をスタート

この日のことがきっかけで、伊東は助産師に協力することで「親と子の会」が発足したのです。その活動は、東京、大阪を中心に全国各地に拡がっていきました。
ちょうど育児ノイローゼでお母さんが赤ちゃんの首を絞めるという事件が社会問題になっている頃でした。 孤立し、不安を抱えて育児を行なっているお母さん達が安心して相談できる場が必要だと考えたのです。

発足当時、赤ちゃんだった子は幼児へと成長し、幼児のお母さん達の場もでき、活動は拡がっていきました。 その後、伊東は保育園や幼稚園、幼児教育の場からも要請を受けて講演活動を行なうようになっていきました。

多くのお母さん達と出会い、コミュニケーションする中で、伊東は一人ひとりのお母さんの訴えていることに対して、赤ちゃんやお母さんの脳の情報を読み出し、原因やどうしたらいいのかを探究していきました。そんな活動の中で、赤ちゃんとはどんな存在なのかを知っていったのです。「赤ちゃんは100%」「赤ちゃんは受信器・発信器」「赤ちゃん人生80年」「授乳中のお母さんは超能力者」「コミュニケーションのある乳離れ」等々、赤ちゃんの脳の情報を読んで発見したことを、独自の言葉でお母さんや助産師達に伝えていきました。

そして、赤ちゃんや幼児のことで悩んでいるお母さんの問題は、どこに原因があるのかが分ってきました。

子育ての悩みの根本原因を知る

活動を続ける中で、子育てに悩むお母さんの原因は、わが子ではなく、お母さん自身にあるということを、伊東は知りました。お母さん達は、自分がどう生きたらいいのかということが分からないまま、進学、就職、そして結婚、出産をしたのです。そして、夫もまた同じように生きている意味や目的ももてずに、家族を養うために働いているのです。そんな二人だから、お互いに「この人は自分にとって何なのか」ということも考えることなく付き合い、「自分にとってこの人でなければいけない」という理由もなく結婚し、「夫とは何? 妻とは何?」ということも分からないで一緒に生活しているのです。そんな二人ですから、二人がどうあれば幸せなのか、どんな関係を目指しているのか、ということを話し合うこともなく、子供ができたのです。そして目の前にいる赤ちゃんのことも、どう受け止めればいいのか分からないまま、育児が始まったのです。そんな状態で育児が上手くいくわけはありません。その結果、赤ちゃんからいろいろなサインが出てくるのです。乳腺炎もそんな赤ちゃんからのサインの一つなのです。

そんなお母さんに必要なのは子育てのノウハウでもメソッドでもなく、自分がどういきtara自分らしく生きていくにはどうしたらいいのかを、自分で掴めるよう指導、協力することだと伊東は考えたのです。その頃、医療者対象のセミナーにおいて、「悩んだり、行き詰ったりして答えを求めた時、その答えが本人の脳の中に出てくる」ということを指導していました。

それを赤ちゃんや幼児のお母さん向けに開発し、親と子のHMT(脳と脳とのコミュニケーション)教室、親と子の気のコントロール教室という名称で指導するようになりました。 その活動は約10年続きました。

お母さん達の気づきと探求

「親と子の会」が開催する教室では、お母さん達が抱えている問題に対してどうしたらいいのか、問題の整理の仕方、探求の仕方を、一人ひとりの脳の情報を読み出しながらコミュニケーションを通して、指導していました。 また、そのために必要な技術も実践的に指導していました。

お母さん達は自分がなぜわが子に振り回されるのか、なぜ子育てに悩み、不安を感じるのかということを、自分で探求していけるようになりました。そしてその原因が主体的に生きてこなかった自分の生き方にあることに、そんな生き方の延長で結婚してしまった夫婦の関係にあることに、気づいていきました。 さらに、どう生きれば自分は納得できるのか、夫婦でどんな関係を築きたいのかを探求するようになっていったのです。

「自分の考えを夫に伝えることができ、対等に話せるようになった」 「夫とコミュニケーションする時間が増えた」 「わが子の出すサイン(泣く、何をしても泣きやまない、夜泣き、寝ない、抱っこでしか寝ない、ぐずる、おっぱいを飲まない、乳首を噛む、かんしゃくを起こす、食べない、後追い、人見知り、イヤイヤ、言うことを聞かない、噛みつく、たたく、湿疹やアトピー、便秘や下痢、発熱…等々)の意味が分かるようになった」 「わが子に振り回されることがなくなり、あんなにつらかった子育てが楽しくなってきた」 「舅や姑と上手く関われるようになった」 「関係が悪かった自分の親との関係も良くなってきた」 等々の発言がありました。

お母さん達が活動をスタート

勉強会を開催して数年が過ぎた頃には、参加しているお母さん達は主体的になり、子育てにも自信をもてるようになっていました。 「以前の自分と同じように悩んでいるお母さん達にも、ここで勉強したことを伝えてあげたい」という意見も出るようになりました。

そこで助産師達と協力して、産前産後のお母さんと赤ちゃんのケア(マターナルケア)を行なおうという計画が生まれ、そのための勉強会もスタートしました。 「親と子の会」で学んだことを活かして、妊婦や産褥期のお母さんの相談にのったり、体や心のケアをしたり、赤ちゃんのお世話をしたいというお母さん達が東京と大阪でマターナルケアをスタートしました。

地元の仲間を募って、自分達で納得できる子育てを行なう場を作ろうと、共同保育を始めたお母さんも出てきました。 それぞれが、自分らしく生きるための活動を始めたのでした。 

「女の幸せと自立」を求めて

さらに、女の幸せと自立を求め、自分達でサロンを運営しようという計画もでてき、賛同するお母さん達が集まりました。 お母さん達のテーマは「子育て」から「女の幸せと自立」に変わっていきました。

赤ちゃん、幼児の分野での研究、探究もほぼ終わったと感じていた伊東は、お母さん達の次のテーマに協力すべく、女の幸せ合宿をスタートしました。同時に、人と関わるために必要な技術の指導も行ない、お母さん達の女の自立に実践的に協力するようになりました。

「親と子の会」は助産師や有志のお母さん達が引き継ぎ運営を行なっていました。 しかし、それぞれの事情で続けることができず、一時中断することになりました。

「親と子の会」を新たにスタート

その後、伊東はそれまで開発してきたものを「CW Happiness Philosophy読脳」として体系化し、その指導者を育成するために、読脳アカデミー・CWインターナショナルスクールを、2017年に開校しました。 前年の2016年には、海外指導もスタートしました。

そして2024年、赤ちゃんや幼児の親、小学生、中学生、高校生、社会人、老後、末期等、あらゆる年代のあらゆる問題やテーマを対象に、コミュニケーションと指導を行なう勉強会をスタートしました。 それに伴い「親と子の会」も「CW Happiness Life コミュニティ 親と子の会」と名称を変更し、赤ちゃんや幼児を子育て中のお母さん、お父さんを対象に活動を再開しました。

年表

1985年 親と子の会 東京、大阪でスタート

2011年 特定非営利活動法人 自分文化-安住村 内閣府認証取得

2011年~2020年 自分研究ワークショップ開催。子育て中のお母さんに対して読脳子育てワークショップ開催

2016年 海外指導をスタート

2017年 「CW Happiness Philosophy読脳」の指導者、コミュニティの人材育成を目的に開校した読脳アカデミー・CWインターナショナルスクールとの協働・連携活動をスタート

2024年 「親と子の会」再開。 自分らしく幸せに生きるための学びとコミュニケーションの場として、 赤ちゃん、幼児の両親に向けて読脳メソッド勉強会を開催